サッカーファンにとって、サッカー欧州選手権、「ユーロ」の試合を現地で観戦することは、大きな夢の1つだと思います。そして、今年2020年は、そのユーロの開催年です。ここで積年の夢を果たしたいというサッカーファンのために、私たちは現地観戦に役立つトピックを用意しました。というのも、今回のユーロは今までと違い、ヨーロッパ全土でおこなわれる変則開催になっているからです。試合が開催される国、都市は全部で12ヶ国にも及びます。ひとまず、それらを紹介しましょう。
- ロンドン(イングランド)
- バクー(アゼルバイジャン)
- コペンハーゲン(デンマーク)
- ミュンヘン(ドイツ)
- ブダペスト(ハンガリー)
- ローマ(イタリア)
- アムステルダム(オランダ)
- ダブリン(アイルランド)
- ブカレスト(ルーマニア)
- サンクトペテルブルク(ロシア)
- グラスゴー(スコットランド)
- ビルバオ(スペイン)
ヨーロッパの地理に詳しい方なら、かなりの広範囲にわたって開催地が点在していることがわかるはずです。旅慣れていない方は、旅行プランを立てることが非常に難しいでしょう。そんな方には、以下のことを参考にして、旅行プランを立てることをお勧めします。
拠点の都市を選ぼう
広範囲に開催都市が点在しているため、どこかの都市を中心に観戦することが、今回のユーロ観戦においては効率的です。その拠点をどこにするかは、以下のことを考慮して判断しましょう。
日本から行きやすい都市
あなたが住んでいる場所からアクセスしやすい都市を拠点にしましょう。ロンドン、ローマあたりは、日本のどこの国際空港からでもアクセスしやすい都市になると思います。また、ロンドンは決勝トーナメントの試合がもっとも多く開催される都市で、準決勝、決勝も開催されます。
見たい試合が開催される都市
贔屓の国の試合や、面白い対戦カードの試合を見ないことには、せっかくのユーロ観戦の旅も画竜点睛を欠くことになってしまいます。既にグループステージのカードと会場は発表されているので、UEFAのホームページで確認しましょう。それを踏まえて、たとえばロンドンは決勝トーナメントの試合を見るためには絶好の拠点ですが、イギリスは大陸から離れているため、ダブリン、グラスゴー以外の他の国の都市へはアクセスが大変です。大陸に見たい試合が集中しているのなら、ローマや他の都市を拠点にしましょう。ただ、バクーだけはかなり離れているので、拠点としてはお勧めできません。
都市間の移動について
都市間の移動には、主に2つの交通手段を使用することになります。それは電車と飛行機です。その利用においては、覚えておいてほしいことが2つあります。
ユーレイルパス
ユーレイルパスは、ヨーロッパ31ヶ国で使用可能な鉄道パスです。このパスを使用することで、鉄道料金を大幅に安くすることができます。パスには4つの種類があり、利用できる期間や国の数などが違います。自身のプランにあったユーレイルパスを購入しましょう。
LCCの利用
あまり移動にLCC(格安航空会社)を利用することがない日本人からすると驚きですが、ヨーロッパでは本当に多くのLCCが飛んでいます。これを都市間の移動に利用しない手はありません。ただ、LCCが発着する空港は、街の中心からかなり離れている場合も多いので、試合開始に間に合わない、ということがないよう、きちんと場所をチェックしましょう。
コロナウイルスについて
今世界を騒がせているコロナウイルスですが、サッカー界でも様々な問題を引き起こしています。先日ドイツのライプツィヒの試合観戦をした日本人が、試合中に強制退去させられたというニュースが報じられました。アジア人は、コロナウイルスの感染源として、海外で注意を払われているのです。そもそも海外の人は、日本人のようにマスクをするという習慣がないので、それだけで病気に罹患していると疑われます。揉め事にならないよう、慎重に行動する必要があるのです。
ユーロ2020注目のチームと選手
最後に、今回のユーロ2020において、注目すべきチームと選手を取り上げましょう。
フランス
今回のユーロにおける「死のグループ」となったグループF。ドイツ、ポルトガル、フランスという、前回大会ベスト4のうちの3チームがここで潰し合うことになりました。そんな状況でも、フランスこそが今回の優勝候補筆頭です。若きタレントでロシアワールドカップ優勝を果たしたフランスは、経験を積むことでより成熟したチームへと進化しています。特に攻撃陣は、コマン、グリーズマン、エムバペとタレント揃いです。
アーリング・ハーランド
注目の選手ですが、実はまだ彼が本選に出て来れるかわかりません。彼の国、ノルウェーは、今月末に本選出場をかけたプレーオフに勝つ必要があるのです。それでも注目選手として紹介したいのが、アーリング・ハーランドです。オーストリアのザルツブルクから、昨年末にドイツのボルシア・ドルトムントに移籍した19歳の若きFWは、移籍後、記録的なペースでゴールを重ねています。速くて、大きくて、上手い。選手に求められる全ての要素を兼ね備えた、未来のスーパースター候補なのです。